この症状はいつまで続く? 子どものアレルギーは大人になるとよくなるの?

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アレルギーは子どもが成長するにつれて症状が出なくなることがあります。しかしアレルギーマーチといって、別のアレルギーが現れることがあるのをご存知でしょうか。

赤ちゃんの頃は食物アレルギーが代表的なアレルギーです。乳児期はなんらかの食べ物がアレルギーの原因(アレルゲン)となることが多く、蕁麻疹(じんましん)や、より重い全身症状であるアナフィラキシー*が現れることがあります。食べ物が原因となるアレルギーは、成長とともに少なくなり、幼児期から学童期には、アレルゲンとなっていた物の多くを食べることができるようになります。
しかし、その頃から新たにアレルギーの原因として関わり始めるのが、ダニ、花粉、ペット、カビなどの環境中にある「吸入性のアレルゲン」です。これらは呼吸が苦しくなる気管支喘息や、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどのアレルギー性鼻炎、そして目の症状であるアレルギー性結膜炎などの原因になります。吸入性アレルゲンの中で、屋外の身近なものとしては、スギに代表される花粉があります。スギの花粉症は子どもから大人まで長く影響を受けるアレルギーの一つです。屋内でネコやイヌなどのペットを飼っている場合、ペットのフケなどがアレルゲンとなり、アレルギー性鼻炎や気管支喘息が起こることも。また、ハムスターの場合は気管支喘息や、時にアナフィラキシーなど重篤な症状を引き起こす原因になることがあります。
花粉症の他に大人になってからも発症するものといえばダニアレルギーがあります。
ダニの死骸や糞(フン)は住まいの中の主要なアレルゲンです。子どもから大人まで影響を受けることが多く、特に気管支喘息の子どもの9割以上では、ダニがアレルギーの原因になっています。子どもの気管支喘息は、3歳頃までに6~7割が発症し、その後6歳までに8割以上が発症すると言われています。そして思春期になると軽快することも多いのですが、大人になって再発することも。こうして、成長とともにアレルギー症状が出なくなっていくこともあれば、体質や環境によっては別のアレルギーが現れることもあるのです。加齢とともにアレルギー反応が移り変わってしまうことをアレルギーマーチと呼びます。
アレルギーは、体を守る免疫という仕組みが、異物に対して過剰に反応した結果、喘息や鼻炎などの体にとって不都合な症状が現れている状態です。アレルギーの原因となるものとの接触の機会を少なくしていくことが、アレルギー対策には重要となります。特にダニは、私たちの生活環境において日常的に発生しているため、子どもから大人まで広く影響を受けてしまいがちです。子どもに対してはもちろん、大人になってダニが関係する気管支喘息やアレルギー性鼻炎になることを予防するためにも、生活環境からダニを駆除し、フンや死骸などのダニアレルゲンを除去しましょう。

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  • * アレルゲンとなるものを摂取した後、数分から数時間で急速に全身にアレルギー症状が起こり、命に危機を与えるような過敏に反応した状態。血圧の低下や意識障害を伴う場合をアナフィラキシーショックという。
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  • 【記事監修】
  • 南部 光彦
  • なんぶ小児科アレルギー科 院長
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  • 白井 秀治
  • 東京アレルギー・呼吸器疾患研究所環境アレルゲン班 班長

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